三浦徹「地域研究と比較史:イスラームの都市社会」(講演原稿とスライド)
ワクフは、不動産を寄進する場合も、それを賃貸によって利用する場合も、個人が単位となっていました。都市の施設の多くは、ブロックのような四角形をしていますが、建物の壁は、同時に所有権の境界でした。不動産の一部を寄進したり、賃貸したりすることもできました。自分の経済力にあわせて、賃借することができるし、そうやって蓄えた富をつかって、不動産を買い、子孫のためにワクフをしました。
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(2016年4月16日更新)