ウズベキスタンにおける資料収集・調査及び国際会議参加

[期間]
2008年8月30日(日)~9月9日(水)
[国名]
ウズベキスタン共和国
[出張者]
磯貝健一(京都外国語大学 / 東洋文庫)
[概要]
報告者は、8/18~9/9までの期間、ウズベキスタン共和国内で資料調査、および、学会報告を行った。
なお、出張期間の前半(8月18日~8月29日)は、京都外国語大学の堀川徹が主催する、科研費「文書史料による近代中央アジアのイスラーム社会史研究」による中央アジア古文書研究プロジェクトの一環として、ウズベキスタン共和国各地(ブハラ、ヒヴァ、フェルガナ)で調査・撮影作業に従事したものである。

8月30日以降の後半日程は、イスラーム地域研究東洋文庫拠点の「文書史料による比較制度研究」における資料研究活動のため、タシュケントにて資料収集・調査及び撮影を進めるとともに、
9/3~9/4にかけてタシュケントで開催されたUzbek-Japanese Scientific Cooperation: History and Culture of Central Asia(主催:イスラーム地域研究東京大学拠点、京都外国語大学、ウズベキスタン科学アカデミー東洋学研究所)に参加し、報告を行った。

本学会は2日間で総勢23名が報告を行うという極めて濃密なスケジュールのもと開催され、聴衆も平均して50名前後を数えるという盛況ぶりであった。また、学会の副題がSources and Methodological Issuesであることを反映し、報告の多くは一次史料に基づく歴史学的研究の成果であり、フィールド・ワークに依拠する研究報告は少なかった。
各報告者が使用する史料として貨幣や現地の歴史的建築物に施された碑文等が目立ったのは、参加者の殆どが現地研究者であったこの学会の一つの特徴であろう。尚、報告者の発表テーマは「20世紀初頭サマルカンドのリヴァーヤ(ファトワー文書)について」である。

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