「歴史的アーカイブズの多国間比較」に関わるトルコでの研究会と史料調査

 

[期間]
2006年9月17日~9月23日
[国名]
トルコ
[出張者]
三浦徹(お茶の水女子大学/東洋文庫)

[概要]
今回の出張は、歴史的アーカイブズの多国間比較プロジェクト(国文学研究資料館)との連携によるもので、日本史、朝鮮史、中国史、ヨーロッパ史の研究者と合同で、アンカラにおいて国際シンポジウム「オスマン朝と中近世日本における国家文書と社会動態」を開催するとともに、オスマン朝時代から現代までの文書資料を所蔵する総理府オスマン文書館(イスタンブル)、トプカプ宮殿文書館(イスタンブル)、地券・地籍簿総局文書館(アンカラ)を訪問し、文書資料の閲覧と資料整理・保存・閲覧の仕組みについて、実地に説明をうけ、意見交換を行った。
出張者(三浦)は、ワークショップの司会など運営を統括するとともに、本ワークショップをもとにした出版計画の打合せ、現地研究者との学術情報交換をおこなった。

[参考]
国際シンポジウム プログラム 2006年9月19日
『国際シンポジウム オスマン朝と中近世日本における国家文書と社会動態』
[開会]
ジャン・エルキン(アンカラ大学)
[挨拶]
アイシェヌール・テクメン(アンカラ大学言語地理歴史学部日本語学科長)
[趣旨説明]
渡辺浩一(国文学研究資料館)
[記念講演]
イルベル・オルタイル(トプカプ宮殿博物館長)
「多国間アーカイブズとオスマン文書」
[司会]
渡辺浩一、ジャン・エルキン、林佳世子(東京外国語大学)、三浦徹(お茶の水女子大学)
[通訳]
ジャン・エルキン、高松洋一(東京外国語大学COE研究員)、澤井一彰(東京大学大学院)
[発表]
・ユルマズ・クルト(アンカラ大学) 「オスマン朝の地方行政と文書」
・高橋一樹(国立歴史民俗博物館) 「日本中世における裁判文書の作成・保管 ―武家文書を中心に―」
昼休み
・ヒュルヤ・タシュ(アンカラ大学) 「オスマン朝の中央体制と文書史料
・大友一雄(国文学研究資料館) 「江戸幕府の組織構造と情報管理 ―奏者番職を中心に―」
・オゼル・エルゲンチ(ビルケント大学) 「社会史研究におけるオスマン朝文書史料利用の可能性」
休憩
[コメント]
熊遠報(早稲田大学)
金炫栄(韓国国史編纂委員会)
バハエッディン・イェディユルドゥズ (TOBB経済工科大学)
[まとめ]
オゼル・エルゲンチ、渡辺浩一
[閉会]
ジャン・エルキン

[会場]
アンカラ大学言語歴史地理学部教授会会場
[主催]
トルコ アンカラ大学言語歴史地理学部
日本 人間文化研究機構 国文学研究資料館 アーカイブズ研究系
[協力]
財団法人東洋文庫(研究部西アジア班、イスラーム地域研究資料室)

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