第8回オスマン文書セミナーのご案内(2016/1/9-10)

イベント

本イベントは終了しました

イスラーム地域研究東洋文庫拠点は、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所と共催により、第8回オスマン文書セミナーを開催いたします。

下記の案内をお読みの上、ふるってご参加下さい。


第8回オスマン文書セミナーのご案内

今年度も2016年1月9日(土)と10日(日)に第8回オスマン文書セミナーがNIHUプログラム・イスラーム地域研究東洋文庫拠点との共催で開催されます。研究上、オスマン朝下で作成されたさまざまな手書きの文書や帳簿を読む必要のある方を中心に、広くイスラーム史を研究される方のご参加をお待ちしております。ただしオスマン・トルコ語の授業を行う場では決してありませんのでご注意ください。

今年度も2012年度より引き続き、千葉大学の秋葉先生を講師にお迎えします。今回は昨年度に引き続いて、嘆願書(arzuhal)を講読するほか、初心に帰って第1回のセミナーでも少し扱ったオスマン朝の上奏文書の一類型であるイラーデ(iradeあるいはirade-i seniyye:勅旨)を取り上げます。第1回では、上奏文書としての大宰相のテルヒース(telhis)と君主のハットゥ・ヒュマーユーン(hatt-ı hümayun:宸筆)が説明の中心でしたが、今回講読するイラーデは19世紀前半に新たに登場した文書類型です。今回もこれまでと同様、事前にお配りしたコピーを用いて具体的な実例を演習形式で読解していきます。

今年度の第1日目は、最初にイラーデ及び前史としてのテルヒースとハットゥ・ヒュマーユーンについて講師が一般的な解説をおこない、つづいて実例を講読します。実例は、19世紀前半の初期のイラーデから選ばれる予定です。
第2日目はイラーデの講読に続いて、18世紀の嘆願書の実例を講読します。昨年度は嘆願書の提出を受けた後、官僚機構でどのような処理が行なわれたかについてはあまり踏み込めませんでしたが、今回は異なるパターンの処理を受けた実例を講読していきたいと考えています。

なおセミナーへの参加資格として、例年通り次の1.または2.のいずれかにあてはまることを条件といたします。

「現代トルコ語の読解力があり、かつアラビア文字に関する知識を有する」
「ペルシア語あるいはアラビア語の読解力があり、かつ現代トルコ語文法の知識を有する」

参加を希望される方は、お名前、ご所属、連絡先住所・電話番号、メールアドレス、専門分野、セミナー参加可能日程を明記の上(部分参加も可)、下記の申込先まで 12月9日(水) までにEメールにてご連絡ください。こちらから、セミナーで用いる資料を郵送いたします。なお参加費は無料です。
また、東京近郊以外に在住の方には旅費の支出も検討しておりますが、予算の都合上、旅費支給を希望される方は、なるべく早くその旨お知らせください。

問合わせ・申込先 :
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 フィールドサイエンス研究企画センター事務局
e-mail : fsc_office@aa.tufs.ac.jp (@は半角)

プログラム等の詳細は以下の通りです。

日時     2016年1月9日(土) 14:00-18:00 / 2016年1月10日(日) 10:30-18:00
会場     東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 3階大会議室(303)
http://www.tufs.ac.jp/access
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/about/access
主催     東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
共催     NIHUプログラム・イスラーム地域研究東洋文庫拠点
講師     秋葉 淳 (千葉大学文学部)
髙松 洋一 (AA研)
プログラム 1月9日(土)
14:00-14:15     趣旨説明 講師・自己紹介
14:20-16:00     イラーデおよびハットゥ・ヒュマーユーンの解説 (担当:秋葉 淳、髙松 洋一)
16:20-18:00     イラーデの講読 (担当:秋葉 淳)
1月10日(日)
10:30-12:10     イラーデの講読 (担当:秋葉 淳)
13:00-14:40     嘆願書の解説と講読 (担当:髙松 洋一)
15:00-16:40     嘆願書の講読 (担当:髙松 洋一)
17:00-18:00     総合討論

« »