目録作成作業にあたって準備するもの

目録作成をするにあたって必要なもの(PCや文房具などを除く)

1.目録規則、コーディングマニュアル類

手元においていつでも参照できるようにしておきましょう。

NACSIS-CAT系マニュアル類

  • コーディングマニュアル(オンライン版はこちら
  • 目録作成の基準第4版(オンライン版はこちら
  • 「アラビア文字資料に関する取り扱い及び解説」(オンライン版はこちら
  • 「コーディングマニュアル(アラビア文字資料に関する抜粋集)」(オンライン版はこちら
  • 「NACSIS-CATにおける正規化処理について」(オンライン版はこちら

目録規則

NACSIS-CATで作業する場合はAACR2を用います。

  • 英米目録規則第2版(AACR2)・・・紙媒体のみ。現在、入手は困難です。(CiNii Booksで見る
  • Resource Description and Access (RDA)・・・紙媒体のみ。

翻字規則

  • ALA-LC Romanization Tables・・・冊子体は1997年版だが、オンライン版はその後更新されており、冊子体には無かった言語の翻字規則も新たに追加されているため、オンライン版を参照するのがよい。

2.作業内容によって必要なもの

分類表

  • 日本十進分類法(NDC)・・・日本の多くの公共図書館や大学図書館で用いられている分類表。ネット上には細目表(2次区分)までの表が多数存在しますが、決してそれらを頼りに分類記号を付与してはいけません。冊子体の分類表が手元になければ分類作業は不可能です。
  • デューイ十進分類法(DDC)・・・これを用いて分類を行う館は少数派ですが、USMARCなどの参照レコードの分類記号を解読するのに使えます。

NACSIS-CATのような共同目録の書誌レコードに分類記号を記入するときは、新しくて普及している版(NDC9、DDC23)を用いるのが一般的です。ローカルな目録を作成する場合や、請求記号に用いる場合は、館によってローカルルールがあり、どの版を使うか決められているのでご注意。

件名標目表 (件名とは?)

  • LC Subject Headings(LCSH)・・・洋書(NACSISではアラビア文字資料を含む)の件名付与にはこれが最も多く用いられる。LC Authorityで検索することが可能。
  • 基本件名表(BSH)・・・主に和書の件名付与に用いる。

3.参考資料類

辞典・事典・参考文献類

全般
  • Encyclopaedia of Islam (Brill)・・・First edition, New (2nd) edition ともにあると良い。2版が完成度が高く普及している。3版(”EI3″,”Three”)は現在刊行途中で、完成していないが最新の情報である。
  • Encyclopaedia Iranica・・・イラン学の百科事典だが、イスラーム関連項目も多い。オンライン版が無料で利用できる。翻字方式が独特なので項目の検索が難しい。
人名の特定

語学辞書

アラビア語
  • Hans Wehr, A Dictionary of Modern Written Arabic (Arabic-English). 4th ed. Ed. by J Milton Cowan. New York: Spoken Language Services, 1994. 最も普及しているアラビア語-英語辞典。ドイツ語版では第5版もある。
  • C. Brockelmann, Geschichte der arabischen Litteratur. Leiden: Brill.
ペルシア語
オスマントルコ語・トルコ語
  • James W. Redhouse, A Turkish and English lexicon. Constantinople, 1890.・・・アラビア文字の見出しから引くことができる。→CiNii Booksで検索
ウルドゥー語
  • J.T. Platts, A dictionary of Urdu, classical Hindi, and English. London: W. H. Allen & Co., 1884.・・・ウルドゥー語辞典の定番。Digital Dictionary of South Asiaでオンライン版が利用できる(http://dsal.uchicago.edu/dictionaries/platts/

(徳原靖浩)

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